花と潅木 〜Flowers & Shrubs〜

このページはブリタニアで見つかる多くの花について詳しく述べています.加えて,高木やハーブの項に分類できない潅木や他の植物についても述べています.

ブレードプラント Blade Plant
UO和名 竜の髭(リュウノヒゲ)


“ジャングルの地域においてブレードプラント(blade plant)は見受けられます.その鋭い葉は幾たびとなく喉の渇いた旅行者のためになる水を溜めましたが,簡単に(その葉で手が)切れて血が出ることさえあります.” − Herbert the Lost著.

ブレードプラントはアロエベラと著しい類似点をもっています.(アロエベラは)厚く縁がぎざぎざした葉のある低い基部をもち,(その葉は)多くの場合擦り傷や腫れの症状を和らげるために皮膚に塗ることができるゲルのような液で満たされています.ブリタニアの伝承の中に(その水を保持する特性以上の他の)既知の利用法がないため,ブレードプラントはバーブの項には包括されていません.

 

ブリタニアの植物について書き記した書物“Britannian flora: A casual guide”の著者,Herbert the Lost氏の言うところ,ブレードプラントは平らで鋭い剣葉をもつ熱帯性多肉植物だと思われます.これに対しUO和名のリュウノヒゲ(別名蛇の髭,ジャノヒゲ)はユリ科ジャノヒゲ属の多年生草本です(現物はこちら).リュウノヒゲは水をたくさん含む葉肉や雨水を溜めるような構造ももっていませんし,それほど鋭い葉をもっているわけでもありません.という訳で私はリュウノヒゲは異訳だと思ってます.とりあえず似ていると思われる吉祥天(キッショウテン)はここで,メキシコ産の不動剣(フドウケン)はここ,北米アリゾナ産のアリゾニカはここで.

 

パピルス Bulrushes Scirpus species

ブリタニアにはいくつかの自生の水生のパピルスがあります.多くの場合,水の中に群体を形成して育っているのが見受けられます.パピルスの種は多くの種類の鳥に食べられます.パピルスはしばしば大量に育つ背が高く葉のない茎として見受けられますが,ブリタニアの赤道付近の沼地にはいくつかの小さな葉の茂ったパピルスがあります.パピルスは鴨や他の野生生物に食べられます.


パピルスはカヤツリグサ科(の植物)です.茎はしっかりしていたり,なよなよしたりする三角錐形で;いくつかの種の葉は葉鞘に変形し,他の種では多くのはっきりした葉身をもちます;花はいつも茎の先端に咲きます.

 

UO英名のbulrushはカヤツリグサ科ホタルイ属のいわゆる藺草(イグサ)総称のようです.無論パピルスもこの中に含まれます.ひっくるめて蛍藺(ホタルイ)と呼んでもいいようです.ブリタニアで生育するbulrushの外観はパピルスではなくホタルイに似ているようです.パピルスとホタルイの現物はそれぞれこちらこちらで.

 

 

サボテン Cactus

ブリタニアの砂漠は刺のある真直ぐな稜線をもつ円筒形の物,Notocactus Leninghausii(園芸名金晃丸(キンコウマル),ハシラサボテンの一つ)から,全体を防護のための針で覆われた平たく板のような形の物(おそらくOpuntia rufida,園芸名紅団扇(ベニウチワ)金烏帽子(キンエボシ),ウチワサボテンの一つ)まで広範囲に及ぶサボテンの種(しゅ)を作り出しています.パイプオルガンサボテンは希有の物の一つで,普通不毛の土地に見受けられます.鳥類の多くはこの環境に適応し,よくその背の高い円柱状の物を,サボテンの幹の大部分を形作る繊維質の髄を少しくり抜いた後,彼らの巣を作るために使います.

砂漠の旅行者はしばしば短い円筒形の物,天の賜物を見つけます.というわけはそれらが多量の水を含んでいるからで,(その水は)小さな刃物を使って慎重に取り出されます.

 

日本でもその園芸品種の多さには目を見張るばかりですが,最近ブリタニアでもサボテンの栽培が盛んになっています.現在のところブリタニアでは,写真上段中央のハシラサボテン,おそらくキンコウマルと,中段右から2番目ウチワサボテンの1つベニウチワが栽培可能です.キンコウマルの現物はこちら.ベニウチワはこちらで.サボテンは大きく3種類に別けられます;木の葉サボテン,団扇サボテン,柱サボテンです.もっと細かく言うと,園芸品種に多い球サボテンというのもあります.サボテンは花だけでなく食べられる実も作ります.有名どころはprickly pear(ウチワサボテンの実)とかpitaya(ハシラサボテンの実)のようです.サボテンについてよくまとめられたページがここにありました.さらにもっとサボテンについて知りたい方はこちらこちらで.

 

ナデシコ Campion Flowers Silene dioica

1メートルの高さまで成長します.

毛をもった二年生もしくは多年生(の植物)です.毛の生えた葉は真直ぐに立った茎に向かい合って生えます.ピンクがかった赤い花は20〜25 mmの直径で,3月から10月に見られます;それらは5枚の花弁をもっています.それは外見がシャボンソウ(Soapwort)と大変似ています.

 

写真右端の外観をもつ群生したナデシコは,ブリタニアで多く栽培されています.実際はナデシコはナデシコ科を形成し,多種多様です.とりあえず,南ヨーロッパ原産のフランネルソウ(酔仙翁,スイセンノウ)とアメリカナデシコ(髭撫子,ヒゲナデシコ)はこちらこちらで.シャボンソウはこちらで.他の種も見たい方はここで,ナデシコ科で検索してください.

 

蒲(ガマ) Cattails Typha latifolia

ガマは偉大な葦の棍棒(Great Reedmace,Reedmaceもガマの意)としても知られ,おそらくすべての湿地帯の植物の中でもっともよく知られています.それらの揺らめく茶色い花の塊は,沼,川,湖や,浅瀬で少なくとも数ヶ月水のあるような場所にどこでも見ることができます.


これら植物について大変明白ことの一つはそれらの大きさです.普通のガマは9フィートの高さまで成長することがあります.いくつかの種類では12フィートもの高さまで成長するでしょう!ぬかるんだ土壌の状態に耐える彼らの能力と連結したそれらの背の高さは,彼らが現実に成功するための切符のようです.ブリタニアのいたるところでガマとパピルスは非常に多くの場合,淡水の沼地の明らかな支配者です.

おそらくガマについてもっとも特徴的なことはそれらの花です.すべてのガマは,それらの茎の先端のこじんまりした塊の中にすべてきっちりと詰め込まれた数銭もの小さい茶色の花をもちます.夏の終わりから秋の初めの間,それらがそうしたように,この部分はばらばらになり,それらの種を風に撒き始めるでしょう.

 

現物はこちらで.

 

竜舌蘭(リュウゼツラン) Century Plant Agave deserti

このアガーベ(agave)は花の咲く植物に成熟するまでに100年かかると言われていましたが,その自然の生育環境では単に40〜50年かかります.


太い繊維質の根頭を形成する短い茎の多年草で,三角の葉(150〜400 mm)は灰色がかった緑で,刺をもち多肉質,地面の側に根元のロゼット(葉や花弁などのバラの花冠状の配列,構造)として群れています.成熟する時,白がかった紫色の花を持つ大きく長く伸びた刺のある茎はロゼットの中心から2〜10 mの高さまで成長し,1日に100〜200 mm成長します.それは種をちゃんと作りますが,リュウゼツランは主に地下茎に作られる横枝や花部とつながった球根により栄養生殖的に繁殖します.リュウゼツランは湿地や乾いた岩の斜面,普通は暑い砂漠に見受けられます.花を咲かせるために,アガーベは大量の水を必要とします.

若い花の茎から取れる樹液は発酵されて,テキーラ(ニュジェルムの貴族のために作られると噂されている飲み物)に蒸留されるようです.

注意:ハーブのセントーリ(シマセンブリCentuary)と混同しないように.

 

UO英名のcentury plantは野生型で緑葉の青の竜舌蘭(アオノリュウゼツラン)を意味し,古く渡来した斑入りの園芸品種をリュウゼツランと呼ぶようです.ブリタニアに見られるのは正確にはアオノリュウゼツランですね.100年目に花が咲くと誤解されていたため,その名が付いたようです.アメリカ大陸の乾燥地帯で特異的に分化した植物ですが,かなり耐寒性が高いようです.現物のアオノリュウゼツランとリュウゼツランの一つはここここで.

 

扇葉椰子(オオギバヤシ) Fan Plant

オオギバヤシはヤシ科の別形として考えられているようです.それは多くの場合熱帯地域に生育し,その名前の基になった平たい扇のような葉をもっています.

扇葉植物の葉は十分な雨をしのぐ物として備えるために,共に編まれたり織られたりするようです.そしてその独特の特性のため,(その葉は)しばしば籐の建物の最終的な屋根のために使われます.そのような屋根をもった建築物のよい例はロストランドの村に見ることができます − パプアの公明正大な宿(the Just Inn of Papua)はもっともよい例の一つです.

シダ Fern


シダの殆どの種は湿度があり,光の少ない環境を好みます.それらはブリタニアの熱帯の沼地に土着していて,ロストランドやイルシュナーの多くの場所にも見受けられるようです.シダは普通葉の裏に生じる胞子という手段によって繁殖します.彼らの好む生息地以外の他の場所に育つシダを見つけることは信じられないほど稀です.

 

ブリタニアでは写真左端のシダを大きなシダ(large fern)と区別するようです.最近では写真右端のシダが園芸品種としてブリタニアで多く栽培されるようになっています.

 

 

睡蓮(スイレン),未草(ヒツジグサ)
Lilypads, Lillypads, Water Lilly

ブリタニアの多くの沼や湖は無数の異なった水生植物を生み出します.スイレンの黄色や白の花はしばしば多くのこれらの場所に光彩を添えます.その植物の茎は普通大気から取り込んだ気体によって満たされ,その葉が浮かんでいられるようにします.その花は通常トンボやその他の水生の飛翔する昆虫によって受粉されます.

 

スイレンとヒツジグサの違いはあまりはっきりしていません.スイレンという名は園芸俗称で,ヒツジグサは野生の物と捉えるのがいいかもしれません.ヒツジグサは未(ひつじ)の刻(午後二時)頃に花が開くことからその名が付きましたが,実際は開花時間はそれほど一定ではないようです.ブリタニアにはスイレン,ヒツジグサと区別できる2種類(英語だと3種類?)がありますが,外観で区別するすべはありません.とりあえず現物はここここで.

 

オーフラーフラワー Orfluer Flowers


“オーフラーはその巨大なオレンジがかった赤い花ゆえに著名です.(その巨大な花は)マリーゴールドをあなた方のありふれた火の玉の呪文,小さな太陽のようにちっぽけに見せるほどです.上述の花の香りは少量のニンニクを加えたアップルペパーミントと最もよく述べられます.その風変わりな性質にもかかわらず,もしくはそれ故に,それは評判のよい鉢植えの植物です.” − Herbert the Lost著.

私はEarthseaでそれに出くわしたことかないだけでなく,“地球”と呼ばれる惑星から来たと噂されているロードブリティッシュ公の個人の参考文献にそれについての記載があることを聞いたので,オーフラーはブリタニアの田舎に土着しているのは明らかです.

白銀葭(シロガネヨシ) Pampas Grass


シロガネヨシは多産の植物です.それはよく数メートルの高さまで成長し,最後に灰色がかった白い種をもつ毛で覆われた花を咲かせます.強い風はその軽い種をそれらの茎からむしり取り,それらを数マイル先へ送ります.それ故に,よく風にさらされる穏やかな地域のいくつかに大量のその植物があります.その種の頭はしばしば面白い模様をしています.そして時々多量の染料で染められた後に謝肉祭のための頭飾りに使われます.

 

現物はこちらで.

 

徳利蘭(トックリラン) Ponytail Palm Beaucarnea recurvata
UO和名 徳利椰子(トックリヤシ)

トックリランのもっとも印象的な特徴は樹幹の膨れた基部です.その樹幹のきめ,手ざわりはゾウの足に似た鱗のようで,ゾウの足としても知られています.

異常に肥大化したその樹幹は暫く続く乾燥に対して水の貯蔵庫として役立ち,おかしな外見になることなくその木が水なしで4週間まで耐えることを可能にします.トックリランは比較的少ない保守(ですむ)ため,殆どのブリタニアの家主が見た目を寂しくしている場所に装飾のために(置く),理想的な役立つ屋内植物のようです.

 

UO英名のponytail palmは普通トックリヤシではなく,トックリランを指すようです.トックリヤシの英名はbottle palm.外観も葉の形状から見てトックリランに近い気がします.トックリランはリュウゼツラン科,トックリヤシはヤシ科で全く別物のようです.トックリランとトックリヤシの現物はこちらこちらで.

 

葦(ヨシ,アシ) Reeds

多くのブリタニアの水生,水際の植物と同じように,ヨシは相当一般的です.いくつかの海岸沿いの小さな村は,泡のつまった紫色のヨシの茎を浮力として用いる造船の伝統を未だに保持しています.多くのヨシの茎は筏や一人乗りの漁船の基部を作るために織られて一つに繋げられます.


編み上げられたヨシの茎はまた有用な縄の素材としても使うことができます.もっとも数ヶ月の使用後,そのロープは柔軟性を欠くため,堅くてもろくなり,使えなくなります.この理由のため,それは建築目的のためにもっともよく使われます.

 

藺草(イグサ) Rushes Juncus effusus

パピルスに関連.上記参照.

 

最近ブリタニアでイグサが流行ってるのご存知ですか?なぜってそりゃ,畳作るからでしょう:P

 

若木 Saplings

多くの小さな木はブリタニアの田舎のいたるところに点在していて,残念なことにそれらの葉はそのような若い年齢では大変よく似ているので,それぞれ区別できず,それらの種類を特定するのは不可能です.

 

小さい椰子(ヤシ) Small Palm

小さいヤシは熱帯地域に豊富で,その若木はブリタニアの中央森(heartwood)にあります.

 

右から2番目のヤシは栽培可能です.多くの人は,ココやナツメを収穫するために栽培しているようです:P ブリタニアでは何年目で実をつけるのか確認した人はいません.

 

サンセベリア Snake Plant Sansevieria trifasciata
UO和名 ヘビイモ

サンセベリアは“義母の舌”という一般的な名前でも知られており,穏やかな地域で見受けられ,通常直射日光の当たる所より陰のある所を好みます.それは適度な水のみを必要とし,そしてそれ故に室内に置かれる植物として − ロストランドの北や南の砂漠といった自然環境においてもっと一般的に育ちます.それはニュジェルムのよく乾燥した砂漠ではあまり一般的ではありません.


サンセベリアは一本の枝のない刺に一つの白い花をつけるとよく知られています.その葉は多くの場合平たく,わずかに巻いていて,数ミリメートルの厚みがあります − それは多肉植物と考えられています.その葉はしばしば,暗くて明るい緑色の,その長さに応じた線による多彩な模様をもっています.

 

サンセベリアは葉の模様がヘビの鱗のように見えるところから,UO英名と同じsnake plantという名をもっています.和名では千歳蘭(チトセラン)や虎の尾(トラノオ)とも言われます.現物はここここで.これに対しヘビイモ(蛇芋)はサウロタマム(sauromatum)属の球根性食虫植物のようです.現物はこちら.葉を落とし,茎だけ群生させれば見えなくもないですが,なんか違う気がします.英名はvoodoo lilyです.日本でもヘビイモは園芸品種として買うことができます.

 

スパイダーツリー Spider Tree

“ブリタニアのもっとも興味深い土着の木は蜘蛛の木です.その命名の理由ははっきりしませんが,球形の樹冠から伸びるよじれた灰色の軸に関係があるかもしれません.それら(軸)はひょろ長く曲がりやすいので,これら(軸)を“樹幹”と呼ぶのは何か間違っています.蜘蛛の木は新鮮な松のような香りを周囲に漂わせ,そしてそれ故によく鉢植えにされます.” − Herbert the Lost著.


蜘蛛の木はローズマリー(迷迭香,マンネンロウ,Rosemary)にその香りと形の点で似ていると記されているようです − 残念なことにそれが調理の使用に合うかどうか,誰も情報を提供していません.

 

蔓,つる性植物 Vines

つる性植物は疲れきった旅行者の破滅のもとです.それらは多くの場合,木の基部の周りにお互いにしっかりと絡み合い,不注意な者の足を捕らえ,しばしば彼らを雑草林の中に立ち往生させます!つる性植物はよく廃墟の側に生育し,崩れた壁が与える一時的な影を好みます.イルシュナーはつる性植物に富んでいて,それらは多くの場合木を登っています − そして実際もっとも壮観な事例のいくつかはLakeshireの北の小妖精(Pixie)の村に見ることができます.

 

写真両端から2つの大きなものが蔓で,よく熱帯の木に絡み付いています.その他の中型のつる性植物は主に壁に張り付いています.

 

水生植物 Water Plants


多種の水生植物がブリタニア周辺の湖や池に生育しています.残念なことにいくつかの危険きわまる水中の生息物のために,私はそれらを分類するために十分な時間を費やせませんでした.

 

この水生植物も栽培可能です.ですが,栽培できてもその種を特定するすべはブリタニア市民にはありません:P

 

雑草 Weed

多くの人に無視される(建築家は除いて,と私は書き足すべきですね!)控えめな草は豊富に下草として生育します.その外見はイバラと交配された小さな蜘蛛の木のそれと似ています.

白い花 Whiteflower

“ホワイトフラワー(ホワイトホーンとしても知られる)は,冷たい氷の入ったレモン水を混ぜた新鮮な削りたての木の香りのような,かすかな芳香を発散します.それらの背は,しばしば子供の頭と同じぐらい大きな巨大な花の重さのために,いつもうな垂れています.

その花は大変大きいので花粉をひと握り掴み取ることができ,春の季節の間,暇な男の子たちによって彼らの姉妹に上述の花粉を彼女らの洋服ダンスに放り込むといった多くの悪ふざけがなされます.結果,数日の間くしゃみをし続けることになります.” − Herbert the Lost著.

 

ブリタニアでもっともよく栽培される花の一つです.

 
Translated by Lazytongs
Originally posted at UO & AC Herbal